大地震の中で2011/03/11

長い地震だった。ちょうど病院で検査中だった。携帯でなかなか連絡が取れなかったが、全員の無事を確認できた。ニュージーランドの悲劇を思い起こされる。相身互いの世の中。戦車などを動員するなどという恐ろしいことが起こらなくてよかった。

目が内向き 目が米向き2011/03/28

ルモンドその他のフランスの新聞によると、毎日パリ上空を巨大な飛行船が飛んでいる。観光用か、さにあらず。日本の飛散した放射能が偏西風に乗って地球を一周し、二周し、アメリカ大陸やヨーロッパに降下している可能性がある。それを毎日計測しているのである。チェルノブイリの智恵であろう。アリタリア航空は、日本へのフライトを中止している(あまりも受けている路線ではないことも理由の一つか)。その他のヨーロッパ諸国の航空会社も日本へのフライトを制限している。なによりも、マンガやアニメで創り出された日本のイメージが木っ端微塵。日本に来ていた韓国・中国人は先を争って脱出。フランス人も2000人が脱出した。東京在住各国大使館も東京から脱出している。営々として創り出された日本のイメージが木っ端微塵。これからの対外関係の再構築には、恐るべき時間と努力がいるだろう。日本では、各国からの援助隊の活動も全く報道されない。原子力空母ロナルド=レーガンと自衛隊があるから十分なのだろう。アフリカ諸国より受け入れ体制がない、といわれているそうな。そして、日本のイメージで伝わっているのは、カミカゼである。被爆しても、命をかけて調べに行くというのは信じられない。フランスからは完全ロボットのカメラが送られたのに、日本で使ったという報道はない。美談、美談の洪水である。

日本の新聞、テレビを全く見ない2011/03/30

日本のマスメディアは、全くの提灯記事ばかり。今、我が身を守るには遅すぎる。しかし、やれることはやらないといけない。ここで、スポーツ報知 3月29日(火)8時2分配信の記事によると、「事態収束に展望が開けない東電がとった手段は、フランスへの支援要請だった。29日付のフランス有力紙、ル・モンドによると、アレバは事故発生直後から東電側と連絡を取り合ってきたが、26日ごろに緊急要請を受けたという。ル・モンドは「東電が原発事故の統御不能に陥った可能性」との見出しを掲げ、当事者の東電が“白旗”を掲げた事態を深刻視している。
 ベッソン担当相は「東電からの(フランス各機関に対する)支援要請は(事故発生後)初めて」と話した。EDFは18日、専門家の派遣、原発事故に対応するロボットを含む資材130トンの搬送など独自の救援計画を発表。が、ル・モンド紙によると日本側はこれを拒否したという。
 フランスは日本の原子力業界と関係が深い。アレバは日本の電力会社の委託でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の加工を請け負っている。福島第1原発3号機で現在使われているMOX燃料は1999年にフランスから運ばれたものだ。
 フランス原子力安全局のラコスト局長は28日の記者会見で、今回の事故状況などから「30キロ圏外に汚染が広がり、農作物などにも影響が出ていることは明らか。汚染が100キロ圏に広がったとしても全く驚かない」とした上で、「(汚染除去などで)状況が管理できるまでに数年から数十年を要する」と警告している。」ルモンドを読んでいる人は、この記事は周知されているが、そうでない大部分の国民は、どうしたらいいか。AFPBを検索して、フランスの報道を知った方がまだましである。ただ、フランスの手も汚れている。MOX技術はフランスが輸出しているのである。サルコジが急遽訪日を表明したのも上得意を失いたくないためである。いろいろな記事を追いながら、今後の生き方を決めなくてはならないだろう。海外脱出は、選択肢に入るが、いま多くの国は日本からの入国を制限しているので、実現するかどうか、分からない。